土曜のデッサン水彩教室、デッサンや水彩画はもちろん描くのですが、ゆる〜くいろんな作品を制作しています。
奥の生徒はデッサン、真ん中の生徒はカエルの貼り絵、手前の生徒は絵本制作。
絵を描くのに気が乗らない時は工作をしたり、ひたすらラクガキしたり、モチーフを並べて写真を撮るだけだったり。
とにかく気負わずに造形することをモットーに運営しています。
「絵が上手くなりたい」ももちろんありますが、それより造形をきっかけに来れるサードプレイス(自宅でも職場・学校でもない第三の居場所)として活用している生徒が多いように思います。
私もレッスンの際は、作品に口出ししすぎないようにしています。大体30分に一回ぐらい見て回ってアドバイスします。コミュニケーションというのはそれだけで疲れます。必要最低限でいいのです。
私もレッスン中自分の作品を一緒に描いたり、子ども工作教室の参考作品を作ったりしています。
先生というより、「同部屋で制作する絵が上手い人」ぐらいでありたいです。
アトリエに通う生徒、特に中学生ぐらいの年齢で、社会に疲れている子が多いように感じます。
学校の先生と馴染めない、友人関係やSNSに疲弊しています。
不登校だけどアトリエだけは通える。
そんな子にとって、絵を描くこと自体はもしかするとどうでもいいのかもしれません。
人がいる場所だけど、無理に関わらなくてもいい、否定されない、強制されない、そんな距離感を求めているのかもしれません。
適当に紙を渡すと、いつも秀逸なラクガキを見せてくれます。
この時大切なのが、雑なペラ紙であることです。
「せっかくだからいい紙に描こうよ」って画用紙を渡すと手が止まります。
とことん「気負わない」を徹底するのがいいです。